最前線導入レポート:東芝自動機器システムサービス株式会社 様

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スピード輸送と物流情報の「見える化」で
顧客からの高い水準の保守要求に応える

ヤマトグループの「バリュー・ネットワーキング」構想で
保守サービスの発想を転換

銀行で紙幣を識別・分類する処理システムなどを開発・販売する東芝様。そのメンテナンスを担う東芝自動機器システムサービス様(以下、TASS)。両社は世界各国のメンテナンス会社を通じて、銀行をはじめ数多くの金融機関の顧客を持つ。

社会インフラを手がけるだけに、保守に対する顧客からの要求は極めて高い。各国の現地メンテナンス会社とTASSは多くのサービスパーツの在庫による万全の体制でそうした顧客の信頼に応えてきた。

今回、TASS側はこれまでの体制をさらに改善し、新たな価値を生む試みに挑んでいる。沖縄に海外向け保守部品を集約するとともに、輸送情報を「見える化」して現地と共有。現地の顧客とメンテナンス会社の要望を満たして信頼を深める一方で、現地の保守部品の在庫を最適化している。

改善前(イメージ図)
改善後(イメージ図)


【課題】 
顧客からの高度な保守水準の要望、現地のサービスパーツの在庫で対応

TASSは、銀行の紙幣処理システム、郵便物を仕分ける郵便機器システムなど、東芝が開発・販売する社会インフラの保守サービスを、世界各国にあるメンテナンス会社と協力し、銀行をはじめとする数多くの顧客へ提供している。

扱うものが紙幣や郵便といった社会インフラを担うシステムであることから、顧客からの保守サービス、特にサービススピードに対する要求はとても高い。

重要なのは、いかに素早く確実に保守部品とサービスを届け、顧客の不安をなくすか。

最も確実な方法が、現地のメンテナンス会社に多数の保守部品を常に在庫してもらうことだ。TASSも、同様に在庫を保有することで、国内からメンテナンス会社への保守部品の供給が途切れないように努めてきた。


【ソリューション】 
保守部品を集約して保管・管理し、JIT供給

※ジャスト・イン・タイム

ソリューションのご紹介 
サービスパーツのJIT納品ソリューション 
「バリュー・ネットワーキング」構想で保守管理体制を合理化 
サービスパーツを集約管理し、JIT納品。海外拠点の在庫削減、販売力強化へ
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今回、TASSは部品販売業務の効率改善を図るとともに、供給までの時間短縮も実現する試みに挑んだ。

航空便などの物流ネットワークに直結し、スピード通関ができるヤマトグループの沖縄国際物流ハブを、緊急パーツセンターとして活用。保守部品を集約し、必要に応じて航空便で世界各国へスピード輸送できるようにした。

まず、沖縄国際物流ハブの地理的優位性を生かせるアジアへ向けた発送を開始。その後、欧米へと配送エリアを拡大した。

TASSの出荷指示が送られると、沖縄国際物流ハブではその日のうちにピッキング、梱包、通関手続き、発送までを行う。作業時間帯は主に深夜であるため、営業時間ぎりぎりに送られる緊急の指示でも対応可能だ。

沖縄の那覇空港は日本で唯一、24時間態勢で税関が稼働しており、ヤマトグループは税関や航空会社と緊密に連携することで、素早い海外輸送を実現している。早朝に那覇空港を飛び立つ貨物機は、アジア地域であれば朝のうちに現地空港に到着する。

到着後の通関手続きやメンテナンス会社への配送はヤマトグループの現地法人などが担う。ヤマトグループが一貫して処理にあたることで、ムダなく安全・安心な物流を維持できる。メンテナンス会社の所在地によっては、出荷指示の翌日午前中にパーツを納品することも可能だ。

輸送と同時に、情報技術も駆使した。発注されたパーツが今どこにあるのかという物流情報は、常時確認することができる。この情報はTASSのみならず、現地のメンテナンス会社も共有することができる。

スピード輸送によるリードタイム短縮と情報技術による在庫・物流の見える化は、メンテナンス会社の在庫適正化につながった。


【メリット】 
保守サービスを安定させつつ、全体の在庫最適化を推進

「バリュー・ネットワーキング」構想 
アジアへの翌日配達を実現する沖縄国際物流ハブ
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「バリュー・ネットワーキング」構想 
送り手、受け手が共有できる「物流の見える化」
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スピード通関と航空便を組み合わせたスピード輸送によって、緊急輸送時間は2日間短縮。一方で受注時間も従来より10時間延長できることとなった。これにより、現地の顧客やメンテナンス会社から見たリードタイムを大幅に短縮する。

そして物流情報の「見える化」により、各国のメンテナンス会社に供給予定を伝えることで、保守部品到着後の作業設計が容易となるため、保守サービス全体のリードタイムの短縮を図ることが可能になる。

スピード輸送と物流情報の「見える化」により、TASSは、各国の販売会社が必要な保守部品の供給リードタイムの遵守と適切な情報提供を行い、求められる高度な保守サービスを担保した。

この新たな試みは、もう1つのメリットを生み出している。スピード輸送と「見える化」により、メンテナンス会社の保守部品在庫の最適化を可能にした。

これはメンテナンス会社にとって、初期投資や運用コストといった負担の軽減を意味する。


【メリット】 
「バリュー・ネットワーキング」構想で保守サービス体制を見直し、顧客満足度向上につなげる

TASSでは新たな方法によって、管理・輸送する保守部品数を、従来の約200アイテムから約3300アイテムに増やしている。

これはスピード輸送と物流情報の「見える化」が、社会インフラを支えるシステムを従来通り安定的にサポートし、顧客の信頼を深めていること、そして同時にメンテナンス会社の負担を軽減したというTASSの手応えを示している。


【まとめ】 
在庫圧縮によるコスト軽減と、納品までのリードタイム短縮を含む高度な保守サービス体制構築を実現

社会インフラを支える機器にとって、保守サービスの重要度は非常に高い。

サービス品質を向上させるには、在庫の最適化から輸送のスピードアップを含む物流品質の向上が不可欠で、それは物流を新たなバリューを生み出す手段に進化させるヤマトグループの「バリュー・ネットワーキング」構想と合致するものだった。

ヤマトグループの沖縄国際物流ハブとグローバルネットワークを生かし、世界中へ素早くパーツを届ける物流体制を構築したことで、TASSの保守サービスは海外メンテナンス会社やその先にある社会で、高い満足度や安定したインフラという価値を創造するものになった。


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