自社倉庫などの物流コストを大幅に削減。
さらに店舗の納品対応業務の負担を減らして、
接客サービスを向上
「バリュー・ネットワーキング」構想が、売上に直結する接客時間を創出
東急ハンズ様では、約4000のサプライヤーからの約50万個を超えるアイテムを個別に、自社倉庫を介してから各店舗へ納品していたため、倉庫費用などの物流コストと店舗での納品受け入れ・仕分け対応が負担となっていた。
そこでヤマトグループのソリューションを活用。自社倉庫ではなく物流過程で店舗フロアごとに仕分けたうえで、店舗へ一括納品するようにした。
これにより、自社倉庫費用などの物流コストの削減に成功。さらに、店舗での納品対応の業務負荷を減らし、スタッフがより接客・販売業務へ注力できる環境づくりも実現した。
東急ハンズの従来の納品物流は、全国約4000社のサプライヤーが個別に東急ハンズの自社倉庫へ輸送、倉庫で店舗ごとに仕分けたうえで、各店舗へ再び個別に輸送する、3つの工程に分かれていた。
また、倉庫での荷受け・仕分け作業に加え、各店舗でも個別納品のたびに荷受け、検品、そして売り場フロア別の仕分け作業が発生していた。
従来の納品物流では、まず、自社倉庫の維持費用や、倉庫でサプライヤー各社からの個別納品のたびに荷受け作業費用などのコストが派生していた。
各店舗でも売り場フロア別の仕分け業務で店舗スタッフの作業時間を取られ、その分、接客・販売業務に専念できなくなることが課題となっていた。
自社倉庫を用い、各サプライヤーごとに輸送する従来の納品物流に代わって、東急ハンズが利用した納品物流のソリューションのポイントは、大きく以下の3つ。
自社倉庫ではなくヤマトグループの物流拠点を活用して、荷受け・検品・仕分けなどの作業を行うことで、自社倉庫と倉庫での作業などを廃止。倉庫の維持費などの関連費用のコスト削減に成功した。
加えて、欠品リスクを抑えながら店舗への着荷回数を減らした効率的な物流を構築して、物流全体でのコスト削減でも効果を上げつつある。
物流過程で事前に売り場フロア別の仕分けを行ったうえで店舗ごとに時間指定でまとめて配達。店舗側の負担とバックヤード業務に割かれる時間を削減したことで、店舗スタッフが接客業務に多くの時間を費やせるようになった。
スタッフが接客時間により多くの時間を使えるようになり、接客サービスと顧客満足度の向上が期待できる。
納品物流を効率化して大幅なコスト削減をしたうえ、加えて、顧客満足度、そして売上向上へと波及していく接客サービスの向上が、「バリュー・ネットワーキング」構想を活用して、東急ハンズが創出したバリューである。